
米国にデーブ・ペルツという凄いおじさんがいます。
ショートゲーム、特にパッティングの専門コーチで、数々のベストセラーを出版しており、ミケルソンやパトリック・リードのコーチだったことでも有名です。
僕はこの本を熟読したのですが、パッティングとはどういうものなのかと、一通り言語化して理解できます。
どんなに完璧なパッティングをしたところで、ボールの偏重心やグリーンコンディション等、運的な要素に大きく左右されてしまうそうですよ。3.6メートルのパットを完璧に打ったとしても、48%しか入らないんですって。それを知っているだけでも、自分を追い込みすぎてイップスになることはありませんね。
そんなペルツ博士が一番確率が高いとおすすめしているストロークはこちらです。

肩の真下にグリップを置き、目の真下にボールを置き、肩の縦回転でヘッドをストレートに動かすというもの。このストロークが上手くできればフェースは開閉しません。
同じ理論を山田パター工房の山田透さんも唱えられています。
(オバマ大統領にパターをプレゼントしたことで有名になったパターです。)
肩の真下に手、目の真下にボール、腕と手は何もしない、肩の縦回転。同じですね。ライン・ギブソンは同工房のパターと理論でギネス記録の55というとんでもないスコアを出しました。
共通しているのは構え方。
当然ですが、理想のストロークは理想の構えから。
肩の真下に手を置くことは比較的簡単です。力を抜いてダランと手を下げたら、重力で真下に下がるからです。そもそも手の位置は見ることができますから。
何気に難しいのは、ボールの真上に目が来るように構えることです。ペルツ博士によると、プロでも気が付かないうちにずれていることがあるそうなので、自分の感覚だけで整えるのは簡単ではありません。
そこでこのような練習器具をおすすめします。
目の真下にボールがあるか?フェース向きと目線と肩のラインがカップに向かって水平に向いているのか?一人では難しいこれらのことが簡単にチェックできます。
パッティングミラーの使用方法は説明するまでもないほど簡単です。
①ミラーのU字になっている方をカップに合わせる。
②ボール線上の黒いラインに目線が合えば、ボールの真上に目が来ている証拠。
③目線と肩のラインが水平になるように、ミラーを見ながらアドレスを調整。
④ボール位置にある垂直のラインでパターフェースの向きやパターの軌道も確認可能。
100万円のキャメロンのパターを買っても、アドレスが狂ってしまえば意味がありません。
自分で「まっすぐ構えている」というのが、いかに曖昧なものか。
パッティングミラーは最安で1000円程度、かつ、流行り廃りなく長く使えますので、とりあえず買っておいて損はないかと。
同様な商品が沢山ありますが、特に違いはないと思います。
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